リジンが集中力アップに効く!大人にも子どもにもオススメの理由とは?

仕事や勉強を効率よくこなしていくために、欠かせないのが「集中力」です。集中できないときには、何十分もかかってしまうような作業も、集中状態になれば「わずか数分で終えられる!」なんてケースも多いですよね。「集中したい!」と思ったときに、自然に集中できる力は、大人であっても子どもであっても、身につけておいて損はありません。
集中力を高めるためには、専用のトレーニングが必要なのでは?なんて思われる方も多いかもしれませんが、実は毎日摂取する「栄養素」から、サポートすることも可能です。
集中力を高めたい!と思ったときに積極的に摂取したいのは、アミノ酸の一種である「リジン」です。リジンが持つ特徴と、オススメの摂取方法などを紹介します。
リジンとは?
リジンは、私たちの体にとって欠かせない必須アミノ酸の一つです。人間の体はタンパク質からできていて、そのタンパク質は20種類のアミノ酸から構成されています。この20種類のアミノ酸の中には、体内で合成できるものもあれば、できないものもあります。
後者のアミノ酸を「必須アミノ酸」と言い、健康的な生活を維持していくため、食物から絶えず摂取し続ける必要があるのです。
リジンもこうした特徴を持つアミノ酸の一種です。実は、「日本人の食生活において、不足しやすいアミノ酸」としても知られています。
リジンの働きには、以下のようなものが挙げられます。
- 身体の組織の回復
- 成長のサポート
- 酵素の合成
- 肝機能のサポート
- 各種病気の予防
- ダイエットのサポート
- 美肌、美髪づくり
リジンには、疲れた体を回復させる効果や、体を大きく成長させる効果があります。肝機能を守ったり、脳卒中やヘルペスから体を守ったりする効果も期待できますから、私たちの生活を総合的にサポートしてくれています。
またダイエットや美肌、美髪など、女性にとっても関心の高いキーワードが並びます。「不足しがちな栄養素だからこそ、積極的に摂取したいアミノ酸の一種」と言うことができます。
リジンが集中力に良い理由を解説
さて今回のテーマは、「リジンと集中力」についてです。リジンの効果を語る上で、欠かせないのが「集中力を高める」というもの。では具体的に、どのような仕組みで、リジンが集中力を高めてくれるのでしょうか。
まずは、人間が集中状態にあるとき、活発に働くのは「脳」です。どれだけ自分が「集中したい!」と考えていたとしても、脳が働けない状態にあれば、集中することは難しくなってしまいます。
では、脳が働くために必要なものは何なのかというと、「ブドウ糖」です。このブドウ糖が体内で代謝され、エネルギーになることで、脳はうまく働けるようになります。
タンパク質の吸収やブドウ糖のエネルギーへの変換をサポートするのが、リジンの役割です。
つまりリジンを積極的に摂取することで、脳のエネルギーをしっかりと補給できるということ。脳が「集中したい!」と思っているにも関わらず、エネルギー不足でそれが不可能になってしまうようなことはありません。
「常に集中できる環境を整えておく」という意味では、リジンが果たす役割は非常に大きなものだと言えます。
一方で、体内からリジンが不足しているときには、脳がエネルギー不足に陥りがちです。「集中したくてもなかなかできない」というのはもちろんのこと、ほかにも以下のような症状で悩まされるケースが少なくありません。
- 常に疲れている(疲労感が抜けない)
- すぐにイライラしてしまう
- めまい
- 吐き気
- 貧血
集中力が発揮できない!というときには、「それぞれの気質や特徴のせい」と捉えられがちです。しかし実際には、「リジン不足が原因で、集中したくてもできない状態にある」ということも考えられます。
もし、「集中できない」以外にも、上の項目に当てはまる症状があれば、リジン不足を疑ってみるのも良いかもしれません。積極的にリジンを摂取してみることで、徐々に「集中できる環境」を整えられるのかもしれません。
子どもにも積極的に摂取させたいリジン
日本人に不足しやすいにも関わらず、さまざまなメリットをもたらしてくれるリジンは、大人だけではなく子どもにとっても積極的に摂取したい栄養素の一つです。
子どもは親の食生活の影響を受けやすく、親にリジン不足が疑われるのであれば、当然子どもにとっても同じことが言えるでしょう。
先ほどもお伝えした通り、リジンには、
- 人の成長をサポートする
- 集中力をサポートする
- 疲労回復
などの効果が期待できます。これらは、子どもにとっても欠かせない効果だと言えるでしょう。
リジンが不足すれば、子どもの体が大きく育つ可能性は低くなってしまいますし、当然学習面においても、集中力を発揮することはできません。いったん体に蓄積した疲れがなかなか抜けなければ、「どんどん次のことにチャレンジしよう!」という意欲もなくなってしまうのかもしれませんね。
子どもには、「どんなことにも前向きにチャレンジして、いろいろなことができるようになってほしい!」と願っている方も多いのではないでしょうか。
子ども自身にはその力が眠っているにも関わらず、栄養面での影響が影を落としてしまっているのであれば、こんなにも残念なことはないと言えます。
実はリジンは、大人以上に子どもの摂取が推奨される必須アミノ酸の一つです。リジンを積極的に摂取することで、免疫力を高め、健康的な子どもへと育つ効果も期待できます。
子どもに食べさせたい、リジン豊富な食品とは?
子どもにリジンを摂取させたい!と思ったときには、まずは子どもの食生活の見直しを図ってみましょう。得リジンを多く含む食品を積極的に取り入れることで、その成長力や集中力をアップできる可能性があります。
子どもにとっても摂取しやすく、リジンを多く含む食品には、以下のようなものが当てはまります。
- かつお節
- 大豆
- 牛肉
- きなこ
- 鶏むね肉
- かつお
牛肉やかつお、鶏むね肉など、食事の「主菜」でリジンを摂取するスタイルが一般的ですが、子どもの場合「好き嫌い」が影響する可能性もあります。このような場合には、かつお節やきなこなど、子どもにとって負担の少ない方法で取り入れてみるのがオススメです。
おやつに「きなこクッキー」や「きなこもち」を取り入れるのも良いですし、かつお節をふんだんに使った自家製ふりかけを用意してみるのもオススメです。これらの方法であれば、子どもが気付かないうちに、自然な形でリジンの補給ができるはずです。
また「食品による摂取は手間がかかって難しい」という場合には、サプリメントを活用するという方法もあります。
「サプリメント=大人向け」というイメージも強いですが、近年では子どもをターゲットとした商品も多数登場し、人気を集めています。わかりやすく「子ども向け」をアピールしている場合、安心して摂取できることでしょう。
「サプリメントで足りないリジンを補う」という考えでいれば、日々の食事にストレスを感じるようなこともありません。子どもに対しても、余裕をもって向き合うことができるのではないでしょうか。
リジン摂取で勉強もスポーツもサポートしよう!
子どもにとって、リジンは非常に重要な栄養素です。積極的に摂取させることで、勉強面においても運動面においても、メリットを実感しやすくなります。
リジンで集中力を高めることができれば、日々の授業や宿題に対しても、前向きな姿勢で取り組むことができるでしょう。「ただなんとなく勉強しているつもりになっているだけ」なんて落とし穴にハマる危険性も少なくなります。
毎日の授業や宿題の一つ一つに対して集中して取り組んでいけば、基礎的な学力は確実にアップしていきます。幼いころから「集中して学習する」習慣を身につけさせておくことで、いざ高校受験・大学受験を迎えた頃でも、日々の学習に苦労をする可能性は低くなります。
また運動面においても、リジンが持つサポート効果は魅力的なもの。スポーツでも、集中力が求められる場面は少なくありませんし、また「体が大きな子どもの方が有利」という種目は、決して少なくありません。リジンで体の成長をサポートすることで、子どもの自信も大きく育てていけそうですね。
子どもが幼いころから、「リジンが持つパワー」に注目し、栄養バランスを整えておくことをオススメします。
もちろん大人にとっても集中力は重要!
子どもだけではなく、大人にとっても「集中力」は重要なポイントとなります。仕事で確かな結果を残すためには、やはり集中してことに当たる必要があるでしょう。また集中力が発揮できないことで、趣味やスポーツもうまくいかないとしたら、人生の充実度も下がってしまいます。
毎日の疲れや栄養不足が原因で集中できない状況にあるとしたら、やはり残念なことです。リジンを積極的に摂取すれば、集中力アップと共に、疲労回復効果も期待できます。前日の疲れを翌日に引きずらず、毎日フレッシュな気持ちで仕事に取り組めるのではないでしょうか。新たな視点で、これまで気付かなかったことにも気付けるのかもしれません。
またリジンには、肝機能をサポートする効果も期待できますから、お酒を飲む方にもオススメの栄養素です。
さらに大人世代の女性の中には、アンチエイジングについて意識する方も少なくありません。リジンを摂取すれば、美肌や美髪効果で、若々しい見た目を保つことにもつながります。
リジンを積極的に摂取すれば、「集中力を高める」という主目的だけではなく、こうした「おまけ」も期待できるのですね。非常に魅力的な栄養素だと言えます。
リジン不足が疑われる注意が必要な食生活とは?
普段の生活の中で、必要十分なリジンを摂取できている方もいれば、反対に「恒常的に不足が疑われる」ようなケースもあります。自分がどちらに当てはまるのかは、普段の食生活を見直してみることで、わかってくるでしょう。
リジンが不足しやすいのは、米や小麦、とうもろこしといった主食として摂ることの多い食べ物に、リジンがあまり含まれていないからです。
米は、言うまでもなく日本人の主食です。日常的に摂取する方も多いはずですが、残念ながらリジンはあまり含まれていません。また小麦は、パンやうどんなどの原料になります。こちらも主食として親しまれていますが、米と同様のことが言えます。
最後のとうもろこしは、コーンフレークの原料として使われるもの。つまりリジンは、日本人が「主食」として毎日食べる食材に、あまり含まれていないのです。
このため、主食に偏った食生活になっている方は、知らないうちにリジン不足に陥っている可能性が高いと言えます。
例えば以下のようなメニューは、ほぼ「主食のみ」で構成されています。
- 炒飯
- ラーメン
- パスタ
- うどん
- おにぎり
- 菓子パン
主食をメインに据えたメニューは、おなかが膨れやすく、手軽に食べられるものも多いもの。特におひるごはんには、こうしたメニューを選択しがちだという方も多いのではないでしょうか。
しかし「主食だけでおなかがいっぱいになる」ということは、その他の食材を取り入れる機会が少なくなるということです。こうした食事が多いときには、意識して「おかず」を取り入れ、バランスを取りましょう。
主食は主食で摂取するものの、肉や魚、野菜などをバランスよく摂取する習慣が身についている方は、リジン不足について、それほど心配する必要はないかもしれません。
とはいえ「より体をサポートするために」という視点で、リジンのサプリメントを摂取するのもオススメの方法です。
特に普段の生活の中で、実際に自分が、どれだけのリジンを摂取しているのかは、わかりにくいポイントでもあります。サプリメントも上手に活用して、アミノ酸摂取のバランスを整えられると良いですね。
まとめ
集中力を高めたい!と思った場合に、積極的に摂取したいのが「リジン」です。必須アミノ酸の一つであるにも関わらず、日本人にとっては不足しやすい栄養素として知られています。
リジンが不足すれば、集中力の低下だけではなく、さまざまなデメリットが生じてしまいます。これは大人だけではなく、子どもにとっても当てはまるポイントですから、普段の食生活に気を配るとと共に、必要に応じてサプリメントなども上手に取り入れるのがオススメです。身体の内側から、日々の活動をしっかりとサポートできることでしょう。
人間の体内で働くアミノ酸は、全てが関連し合っていることがわかっています。一つでも足りなければ、その他のアミノ酸も十分に働くことはできません。つまり「十分に摂取できているはずの、その他のアミノ酸も無駄になってしまう」というわけです。リジンはこの、「他のアミノ酸の足かせになりやすいアミノ酸」だと言えるのです。
日本人にとってリジンが不足しやすいのは、米や小麦など、日本人にとってなじみ深い「主食」に含まれているリジンの量が少ないためです。だからこそ普段から、「おなかが膨れればそれで良い」と考えていたり、「毎日の食事はコンビニや冷凍食品、レトルト食品などで手軽に済ませてしまいがち」となっていたりする方は、特に注意する必要があります。
集中力の低下や、どうしようもなくイライラしてしまったり、日々の疲れが抜けづらかったり……。こうした自覚症状が見られたら、体内にリジンが不足している証拠かもしれません。ぜひ普段の食生活を見直した上で、足りないリジンを補っていきましょう。普段の生活の中で抱きがちなストレスも、上手に軽減できるのかもしれませんね。
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